ヒューマンスケール社についてその歴史や概要を紹介します
オフィスツールのトップブランド、Humanscale
Humanscale(ヒューマンスケール)社は、ニューヨークとロンドンに拠点を置くオフィスツールのトップブランドです。
1999年のフリーダムチェアの発表をきっかけに、トップブランドとして世界中の人々に愛用されています。
オフィス家具の米国5大ブランドの一つとして、エルゴノミクス(人間工学)に特化した製品を展開し、
「より快適に、より使いやすく、そしてより美しく」をコンセプトにイノベーションを起こし続けています。
以上のことに専念し、人がモノに合わせて無理をしないように、人の動きに合わせたモノづくりに取り組んでいます。
ヒューマンスケール社は1983年創業、デザイン及びイノベーションの先駆者として数多くの賞賛を獲得、確固たる地位を築き上げました。
ヒューマンスケールのイノベーターとしての最初の大きな仕事は、90年代後半に発表したアーム式キーボードシステムです。
キーボードをワンタッチで調整可能なアームに連結、机の高さに関係なく最適な位置でキーボードを操作できるようにしました。この画期的なシステムにより、
ヒューマンスケールは業界のトップランナーとなりました。しかし、このことは本当のトップランナーとなるためのきっかけに過ぎませんでした。
この成功によって、ヒューマンスケールはタスクチェア業界に参入することとなるのです。
1999年、ヒューマンスケールはコントラクト業界で旋風を巻き起こします。
世界有数のエルゴノミクス(人間工学)デザイナー、ニールズ・ディフリエントがフリーダムチェアを発表したのです。
力学を駆使することにより、最小限のマニュアル操作で個々人の特徴に適応する機能を持たせることに成功。
このことはタスクチェア業界の新境地を開拓することとなりました。
フリーダムチェアは、発表からわずか15年で300万本出荷しています。全世界で年間平均20万本出荷されていることになります。
最初の100万本は出荷に10年かかっていますが、残り200万本は5年で出荷されており、その人気は未だに衰えを知りません。
続いてディフリエントがデザインしたリバティチェアは、更なる成功をもたらしました。
2004年発表のリバティチェアは多数の栄誉ある賞を受賞、2007年にはクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館主催の「The National Design Awards(ナショナル・デザイン・アワード)」を受賞しました。
この成功は、I.Dマガジン発表「デザインを進化させる世界のトップ10社」になるための一翼を担いました。
また、ヒューマンスケールのタスクチェアシリーズは、
同社のデスク照明やモニターアーム等の製品と共にハリウッドからも注目を集め、「24」「アグリーベティ」「ボーン・アルティメイタム」「ミッションインポッシブルIII」「ミスター&ミセス・スミス」をはじめ、
多数のテレビ番組や映画のヒット作で使用され、作品を引き立てました。
国立博物館「スミソニアン」殿堂入り
世界最高峰のデザイン賞で最高賞受賞
ドラマ・映画使用例(一部)
リバティチェア、フリーダムチェアはともに、スミソニアン・クーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(アメリカ)に殿堂入りし、多くの著名人にも愛用されています。
フリーダムチェアは、現イギリス首相キャメロン氏が執務室で使用しており、リバティチェアは、米オバマ大統領が最初の大統領選挙の際、選挙事務所で使用していました。
ワールドチェアは、2015年開園予定の上海ディズニーの従業員用チェアとして、5000脚導入が決定。
また、以下の用件を満たしていることから、米ヒルトンホテルの全店舗のスタンダードルームにも導入されています。
エルゴノミクスのコンサルタントチームも構成されており、米経済誌フォーチューン(Fortune)発表「TOP500企業」の全てがヒューマンスケール社のクライアントという実績を作っています。
ヒューマンスケールの最近の研究は、「革新的でハイセンスなデザインリーダー」としての歴史を刻み続けています。
ディフリエントの最近のタスクチェアであるディフリエントスマート(ワールドの前身となる製品)やヒューマンスケールデザインスタジオの草分け的製品であるエレメントディスク、LEDタスクライトがその代表例です。